カゴ台車をご利用いただく現場では、効率的な荷下ろし方法のひとつとして「フォークリフトでの作業」が候補に挙がることがあります。ただし、結論から申し上げますと、カゴ台車をフォークリフトで扱うことは、基本的にはおすすめしておりません。今回はその理由と、より安全で確実な代替方法についてご紹介させていただきます。
フォークリフトでの作業は安定性に課題があり、危険を伴います
カゴ台車はサイズが「W1,100×D800×H1,700」と比較的高さがあるため、構造上、フォークリフトの爪に安定して載せることが難しい傾向があります。
・転倒や落下のリスク:荷下ろしの際、フォークの上でバランスを崩し、落下してしまう可能性があります。
・作業員の安全確保が難しくなる:万が一、カゴ台車や荷物が転倒した場合、現場での怪我や事故につながる恐れもあります。
なお、フォークリフトの操作には有資格者が必要ですが、それでもカゴ台車の取り扱いには高い慎重さが求められるため、安全面から見てもリスクが大きい作業といえます。

カゴ台車の破損や修理が必要になる可能性があります
フォークリフトでの操作は、カゴ台車本体のフレームやキャスター部分に大きな負荷を与えてしまうことがあります。
・破損や変形の原因に:無理な扱いによって、カゴ台車の歪みや溶接部分の損傷などが起きやすくなります。
・修理費用のご負担が発生する場合も:損傷の程度によっては、修理費をご負担いただくケースもございます。
・トラブルの予防が難しくなる:破損した状態での使用は、安全面でも問題となり、さらなる事故につながる恐れもあります。
より安全でおすすめの代替案:パワーゲート車の活用
手下ろしやフォークリフト以外の選択肢として、「パワーゲート付き車両」のご利用を強くおすすめいたします。
・安全に高さを解消できる:パワーゲートによって、地上と荷台の高さの差をスムーズに解消できます。
・作業負担の軽減:手下ろしと比べ、作業者の負担が大きく減り、効率も安全性も向上します。

まとめ
カゴ台車は、フォークリフトによる取り扱いを前提としていないため、作業の安全性や安定性を考えると、フォークリフトでの作業は極力避けていただくのが望ましいと考えております。
現場の状況に応じて、パワーゲート車のご利用など、より安全かつ効率的な方法をご検討いただければ幸いです。事故やトラブルを未然に防ぎ、安心してカゴ台車をご活用いただくためにも、正しい取り扱い方法へのご理解とご協力をお願い申し上げます。